試合後、リングに登場したのは元・おニャン子クラブのメンバーで歌手・タレントの渡辺美奈代(55)。黒で統一されたシックな装いで登場すると、ファンからは「55歳に見えない」「変わらずキレイ」「おニャン子クラブ」「かわいい」などの反応が相次いで寄せられた。渡辺は松倉に勝利者トロフィーを授与すると、記念撮影を行った。
松倉は昨年12月に当時王者のハッサン・トイとダイレクトリマッチを行って延長の末に判定勝利。第2代K-1 WORLD GPミドル級王者に輝いた。一方のチュンイルは、妹を連れて北朝鮮から逃れた脱北ファイター。脱北後は韓国のキック団体でKBAライトヘビー級(-80kg)王者に輝く。キックボクシング8戦7勝1敗のキャリアがあり、素手で殴り合うベアナックルボクシング、さらにビンタで勝敗を競い合うスラップファイトにも参加する異色のファイターだ。
試合は1ラウンドから松倉がローやミドルでチュンイルにダメージを与えていく。すると2ラウンド、松倉は三日月を織り交ぜ、左右のフックから右のカーフを立て続けに叩き込んだ。チュンイルは苦痛に表情を歪め、ダウン。両足を伸ばしたまま痛みに耐え、カウント6で立ち上がったが、その後も足を引きずる仕草。これを見たレフェリーが試合を止めた。K-1レジェンドの魔裟斗は「実力が違った」と試合を振り返った。
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