世界ラリー選手権・第2戦「ラリー・スウェーデン」で攻めの走りが持ち味の注目ドライバーが、豪快な4輪ドリフトでファンを魅了した。
2020年からMスポーツ・フォードで活躍を続けてきたフルモーは、フランス出身の29歳。昨季(2024年)ランキング5位を獲得して躍進を果たすと、今季はメーカーワークスチームのヒョンデへとステップアップを果たした。
開幕戦の「ラリー・モンテカルロ」で3位表彰台を獲得した勢いそのままスウェーデンに乗り込んだフルモーは、デイ2が終わった時点で4位。モンテカルロに続いて連続表彰台を狙うべく、デイ3も奮闘する。
日本時間15日、朝から2番目のステージとなったSS10は、天候には恵まれたもののコースは雪や氷に覆われて一面真っ白。それでもスタートから飛ばしまくったフルモーは、暫定トップのティエリー・ヌービル(ヒョンデ)のタイムを縮め続けたが、中盤以降は遅れ始めた。
それでもフルモーは諦めるどころか、コース終盤の左コーナーで、オーバースピードでマシンが危うくコース外へ吹っ飛びそうになるのを、豪快なドリフト走法でマシンを押さえつけるように駆け抜けた。解説のピエール北川氏も、思わず「うおおぉぉぉ~!」と叫ぶほどの迫力で、「いや~完全に4輪ドリフトで、サイドウェイって感じでしたね!」と感心している。
最終的にはヌービルを抜き、このSS10で、トップのエルフィン・エバンス(トヨタ)からわずか1.9秒遅れの3位を獲得。このタイムを叩き出したフルモーのシビれるコーナリングに対し、「今の絵になるな」「みごたえあるなー」「めっちゃ流すな」「しゅごいー」「はうぇー」「最後の左コーナーめちゃくちゃ良い画とれる」など視聴者コメント欄も盛り上がっていた。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)
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