「マッチング」による後継者探しが、いま注目されている。2020年に登場した「relay(リレイ)」は、店や事業を譲りたい事業主と、事業承継を希望する人をマッチングさせ、成約した場合に引き継ぐ側が手数料を払うシステムで、情報すべてをオープンにした点が画期的だ。
運営会社ライトライトの齋藤めぐみ氏は「後継者探しはシステムがすごく欠落している。クローズというやり方しかなくて、手数料も何百万円からしかないので、小規模事業者で後継者を探したくても探す場所がない」と語る。
これまでの事業承継では、「当時は『秘密保持に始まり、秘密保持に終わる』という言葉があったぐらい、事業承継は絶対にオープンにしてはいけないというルールがあった」という。企業や事業者の評価が急に下がることを心配するためだそうだ。
“親子承継”の時代は終わった?
