“沼”にはまってしまった時の抜け出し方
オンラインカジノについて、2025年1月掲載の政府広報オンラインHPには
「多くは海外で運営されているといわれておりその国では合法的に運営されていても日本からアクセスして賭博を行うことは『賭博罪』などの犯罪」
「オンラインカジノの違法性に『グレーゾーン』はありません」
「法律に基づいて運営されている競馬・競輪・競艇などの公営競技や『toto』などのスポール振興くじと違いスポーツベッティングは絶対にやってはいけない犯罪行為」
と記載されている。
オンラインカジノを利用することは賭博罪(賭博をした者は50万円以下の罰金又は科料)、常習賭博罪(常習として賭博をした者は3年以下の懲役)となる。
ギャンブル依存症問題を考える会の田中紀子代表によると、依存症の危険度は以下で自己診断もできる。
「Limitless=予算・時間の制限を決めないor守れない」
「Once again=勝った時に“次のギャンブルに使おう”と考える」
「Secret=ギャンブルをしたことを誰かに隠す」
「Take money back=負けた時に“すぐに取り返したい”と思う
(国立精神・神経医療研究センター 、筑波大学、(株)NTTデータと共同研究・開発。直近1年間のギャンブル経験に当てはめて2つ以上に該当すると依存症の危険度が高い可能性がある)
では、一度オンラインカジノの“沼”にはまってしまった人はどのように抜け出せばいいのか?
田中代表は「立ち直るには『周りとの連携』が大事」であるとして以下の3つのプロセスを勧める。
1.家族・周囲の方が支援機関を訪れる…当事者は依存に気づけない。周囲が『お金を貸さない』etc 本人と接する正しい知識を学ぶ
2.回復を目指すと決めたら自助グループなど当事者の集まりに参加を…ギャンブル以外の楽しみ・興奮を感じにくい状態になっている。気分が落ち込み易くなるので当事者の経験を聞ける環境を作る
3.自助グループにしばらく依存した後、かつての趣味・特技を取り戻す…まずは安全な仲間・環境にいい意味で依存する
ダイヤモンド・ライフの神庭亮介副編集長は「『あいつはダメなやつだ』と非難するよりも、根本の原因を解きほぐすべき」と指摘した。
「『金の亡者で、お金が欲しいからギャンブルに興じている。快楽のためにやっている』と考えてしまいがちだが、当事者はすごく苦しいと思う。お金に限らず、孤独や家族、職場など何か別の問題を抱えているが故に、ギャンブルに走ってしまう可能性もあるのではないか。『あいつはダメなやつだ』と非難するよりも、根本の原因を解きほぐして手当てしていく必要がある。でないと、ギャンブル依存症が治っても薬物など何か別のまずいものに依存してしまうだろう」
(『ABEMAヒルズ』より)


