ネリの地元での再起戦、京之介にとっては完全アウェイでの戦いは1ラウンドから波乱。京之介のパンチにヒザをついたネリのダウン疑惑や、試合終盤、ネリのバッティングに対するレフェリーの対応など“疑惑の判定”が続出した。
序盤、京之介が”あわや”という見せ場を作った。1ラウンド中盤の打ち合い、猛打を潜り抜けるように京之介がカウンターパンチを放つとネリがガクッと膝をついた。会場からどよめきが起きるが、これはスリップ判定。
ABEMA解説を務めた亀田和毅は「ダウンやろ」「ヒザついただろ。ダウン、ダウン」と叫ぶとファンも「フラフラやん」「取らないのか」「アウェイ酷すぎるだろ」の声。実況の小出アキラ・アナウンサーも「今のはダウンのようにも見えましたが…」と言葉を詰まらせた。
その後も京之介は身長とリーチを活かし、距離を取って戦う戦略を見せ、序盤は健闘。一方、ネリは接近戦を仕掛け、持ち前の連打でプレッシャーをかけ始める。最後は元世界王者の底力を見せ、7ラウンド終了間際に京之介を強烈なフック、ボディショットでレフェリーストップのTKOで復帰戦を飾った。
7ラウンド、京之介は疲労とバッティングによる出血の影響で守勢に回り、ネリの連打を浴びてスリップ気味に倒れるが、1ラウンドとは違い今度はダウン判定。その直後、猛打を貰い京之介が敗れることになるが、これにはメキシコの流儀をよく知る和毅であっても「今のがダウンなら1ラウンド(京之介)のもダウンやろ…」と苦笑いを浮かべるしかない様子だった。
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