フルコンタクト空手で高校生部門で優勝経験のある岩永と、元RISE王者である山田洸誓の愛弟子として急成長中の白鳥。ともに3連勝中、20歳と21歳の若手有望株同士の対決。
開始からロー、上下の打ち分けと積極的な岩永に対して、白鳥は下がりながらスイッチを繰り返しパンチで距離を探る落ち着いた立ち上がり。やや強引に岩永が手数をみせると、白鳥が打ち際に早いテンプルへの一発。さらに再びスイッチしてサイドキックと攻撃のバリエーションは多彩だ。
ラウンド中盤もローやミドルなど手数の岩永。一発一発が重い白鳥という展開。互いのスタイルや戦略が見え隠れする手探りの第1ラウンドという雰囲気だったが、思いもよらぬアクシデントで劇的な幕切れを迎える。
至近距離の打ち合いで岩永の頭が白鳥の鼻に直撃、意図せぬバッティングで中断。試合再開後、岩永と白鳥のパンチが交錯すると、白鳥がレフェリーに何やらひと言伝えてコーナーへ後退り。この状況を見たレフェリーが突然「ダウン」を宣告する。あまりに唐突な展開に「何があった?」「え?」「ダウン?」とファンがざわめき始める。
コーナーに戻った白鳥は右肩をかばうような様子。ここで和田レフェリーがゴングを要求して試合を止めた。状況がのみ込めないファンからは「変な音したな」「折れた?」「こんなことあるのか…」「倒れてないのに」と困惑の声が多数。ABEMAの実況の齋藤寿幸アナウンサーも状況を整理しながら「あ、脱臼ですね。肩が上がらないようになっている白鳥」と説明。解説の一馬も「自分が攻撃した時に外れたのか、組んだ時に攻撃を貰って外れた?」と続いた。
リプレイ映像では、両者フルスイングのパンチを放った際に肩と肩が激突し白鳥が右肩を負傷した様子。ファンからも「うわあ痛そうだな」「これはかなり痛いと思う」と心配する声が寄せられた。
不運なアクシデントで敗れた白鳥の状況について試合後、山田が自身のエックスを更新。「応援して頂きました皆様すみません!肩抜けちゃいました 岩永選手、RISEさん本当にすみません!また出直します」と投稿。当の白鳥も自身のエックスで「完敗でした。なにもできなかった。でも色んなものを得る事ができました!」と潔く試合を振り返り「必ず次に活かしてド派手に復活します!また応援よろしくお願いします!」と再起を誓った。
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