外国人のバックカントリー遭難者は全体の57%?
お手頃で安全にウィンタースポーツを楽しめる場所として認知される一方、ルールを守らない人々による遭難や事故が増加している。北海道警によると、外国人のバックカントリー遭難者は2021年以降増加傾向にあり、2023年は全体の57%に達している。北海道山岳ガイド協会の佐々木大輔理事長も、外国人旅行者が明らかに増えていると感じている。
「今年の大きな違いは、毎日のように海外からメールが来て『○日空いていないか』『○○行きたいんだけど空きはないか』と。去年や一昨年にはなかった」(佐々木氏、以下同)
外国人による事故の増加について佐々木氏は次のように推測する。
「ヨーロッパの山ではコース外に出た場合にクレバスがあって生死に関わるような事故に直結するような場所があるので、そういった場所でスキー場の外に出る人はそれなりの知識と装備を持って出る人が多いが、(日本を訪れる外国人には)知識・装備のない方々が増え、事故も増えているとニュースを聞いて感じる」
警察や各スキー場は、英語や中国語など多言語での看板やポスターで注意喚起を行っているが、1人でもルールを破ると後に続く人が現れるため、危険性の周知が課題となっている。
「北海道や日本のスキー場、バックカントリーエリアの情報を知ってもらうために、情報発信を色々なアイデアでやっていくしかない」
シャベルやビーコン(発信機)、無線機トランシーバーを

