シャベルやビーコン(発信機)、無線機トランシーバーを
外国人のバックカントリーの遭難者の数は年々増えており、遭難者が多い国と地域では順に中国、台湾、アメリカ、イタリア、オーストラリアと続く。
また、事故の傾向として、欧米人は立木衝突や転倒、アジア人は道迷い、深雪で身動きができなくなるなどの技術面の事故が多いという。
外国人のバックカントリーの遭難や事故が増えている点について、モーグルスキーの経験者だというお笑いコンビ「笑い飯」の哲夫は「モーグルの大会を見ると、やはり上位の選手は欧米の方が多いイメージ。自国にスキー場がある国であれば『ある程度練習してから日本のパウダーで滑りたい』となっていると思う。アジアの人は自国にスキー場があまりないような国の方なのかなという気がする。だから、深雪で身動きができなくなる」と指摘した。
遭難事故を避けるためにも、しっかりと装備を整えることが大事だ。国土交通省の北海道運輸局によると、バックカントリースキーに必要な装備品は、シャベルやビーコン(発信機)、無線機トランシーバーなどがある。
また、山岳ガイドの佐々木氏によると、スマートフォンの地図アプリなども必要だという。
新雪について、笑い飯・哲夫は「慣れていなかったら板が言うこときかないのが新雪の特徴。普通の圧雪したところならシャッシャと曲がれる。(新雪は)フカフカだからうまいこときかず、ついつい後傾になって暴走して、バーンとはまる。もちろん、入ってはいけないところは絶対入ってはいけない。『もし入ってしまうと、こういうことになりますよ』と案内を5カ国語ぐらいで大々的に啓発しないといけない」と述べた。
(『ABEMAヒルズ』より)


