仏教・写経にまつわる本を出版、全国で写経教室も開催するというお笑いコンビ「笑い飯」の哲夫氏に、仏教の魅力や現代における活用法を聞いた。
【映像】写経担当:柴田阿弥キャスター、解説担当:笑い飯・哲夫氏
笑い飯・哲夫氏は仏教に興味を持ったきっかけについて「僕の家に月1回(ご先祖さんの命日というのがあって)その時に近所のお坊さんが家にお経をあげにきていた。その方のお声がすごく綺麗で、漢字がずっと続いている仏壇の上の額にあった般若心経の意味がわからない。意味がわからないけど、すごいかっこいい声で唱えていて、リズム刻んで、たまにチーンってなったりとかして『いい音楽やな』と興味を持ち出した。意味を調べ出すと『なるほど、そういうことか。ご先祖さんにそういうこと言ってはったんや』って。ちょっと感動があって、そこからマニアになった」と振り返る。
全国で教室も開催するという「写経」については「写経教室に来てくれたお客さんも一緒に写経するが、その時の皆さんの集中力ってすごい。聞いたことないぐらいの静寂が訪れて、静かーになる。ほんまにボイラーとかも止まってんのかな?と思うぐらい。シーンってなる。その集中力がガーッと研ぎ澄まされるのが写経だろうなと思う。だからこそ集中してるし、心身の安寧に繋がっていく。(写経する際は)一文字一文字に集中があって、上手に書こうとする。上手に書こうとするが、よく般若心経には『無』という漢字が出てくる。その『無』が一回書いたら『ちょっと違う』ってなる。次の『無』で何とか取り返そうとするが何回書いても『無』はうまくいかない」と説明した。
仏教から得られた学びは笑いに活かされているのだろうか?
笑い飯・哲夫氏は「仏教には『一人はみんなのために、みんなは一人のために』みたいな精神がある。『個は全、全は個』という、一番ミニマムをマキシマムとして考える。マキシマムをミニマムとして考える。地球環境の温暖化というマキシマムの問題は一人ひとりのミニマムの取り組みが大きな効果になると以前も言わせてもらってたがそんな感じだ。だから『一人でやってるお笑い』を『みんなでやってるお笑い』と僕は捉える時がたまにある。それはスベッた時だ。舞台とかテレビとかでスベると芸人はへこむ。なんでかって言ったら一人でスベッたってなるから。『一人だけスベッてるやん』ってなるからへこむがその時に仏教から得られた学びで『僕は一人だけでスベッてるんじゃない。みんなでスベッてるんだ』と思うようにしてるんで割とスベッた時に心身が安寧でいられる」と述べた。
(『ABEMAヒルズ』より)



