【2025 SheBelieves Cup】アメリカ女子代表 1-2 日本女子代表(日本時間2月27日/スナップドラゴン・スタジアム)
なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)は日本時間2月27日、「2025 SheBelieves Cup」(アメリカ開催の4か国対抗戦)の第3戦でアメリカ女子代表と対戦し、籾木結花と古賀塔子のゴールなどで2ー1で勝利。世界女王のアメリカを下して大会初優勝を達成した。
第2戦のコロンビア代表戦では、19歳の新星・MF谷川萌々子の開始18秒弾などで4ー1と快勝したなでしこジャパン(FIFAランキング8位)。今大会最終戦では、過去の対戦で1勝8分31敗と大きく負け越しているアメリカ(同1位)と対戦した。
2024年パリ五輪で金メダル獲得した世界女王のアメリカ相手に、なでしこはコロンビア戦から8人を変更。GKは山下杏也加、DFは守屋都弥、宝田沙織、熊谷紗希、北川ひかるが並んだ。中盤はダブルボランチに長野風花、長谷川唯、トップ下にに籾木結花が入る。前線は浜野まいか、田中美南、藤野あおばが並んだ。
エマ・ヘイズ監督が就任して、17戦無敗という無類の強さを見せるアメリカに対して、なでしこは序盤から攻め込む。すると2分、長谷川のスルーパスに反応した籾木が反転から左足を振り抜く。4年半ぶりの代表復帰となった籾木のゴールで、なでしこが幸先よく先制した。しかし14分、一瞬の隙で裏のスペースへの侵入を許すと、最後はアリー・セントナーにゴールを奪われて、早々に試合は振り出しに戻った。
26分にはなでしこにチャンス。左サイドから攻め込むと、藤野のマイナスの折り返しをボックス左で受けた北川が左足でシュート。しかし角度がない位置からの一撃は枠を外してしまった。
1ー1のまま試合を折り返すと、長野と北川を下げて古賀塔子と宮澤ひなたを送り出した。するお51分、ボックス手前の好位置でFKを獲得すると、長谷川が直接狙う。これをGKが弾いたところに古賀が詰めて、なでしこが勝ち越しに成功した。
57分には先制点を挙げた籾木と藤野を下げて、松窪真心と千葉玲海菜を送り出す。しかし64分にアクシデントが発生。競り合いの中でキャプテンの熊谷が出血し、ピッチを出て治療した。熊谷は70分、テーピングで頭をぐるぐる巻きにした状態でピッチに戻ってくる。75分には浜野を下げて、高橋はなを送り出すなど守備を修正。84分に守屋都弥にかえて林穂之香を入れた。
終盤はアメリカの猛攻を受ける形となったなでしこが、最後まで粘り強い守備を見せて終了のホイッスルを迎えた。アメリカ戦で2度目の大金星を挙げるとともに、大会3連勝で初優勝を飾るなど、ニルス・ニールセン新監督の下で最高の船出となった。一方のアメリカはヘイズ体制で初黒星を喫している。
(ABEMA/2025 SheBelieves Cup)