第3段階の超サイヤ人の筋肉も相当な膨れ上がり方だったが、ベジットの膨張ぶりはそれをはるかに超えていた。超サイヤ人第3段階では腕や脚の筋肉が中心に変化していたのに対し、ベジットの場合は顔以外のすべてが異様に膨らんでしまった。特に肩幅の広がり方は尋常ではなく、なんと顔5個分ほどのサイズになっていた。さすがのベジットも、これには困った表情を見せていた。
しかし、そこはやはり宇宙最強の戦士。次の瞬間にはニヤリと笑みを浮かべると、体内に侵入したブウを気で抑え込み始める。みるみるうちに体が元の姿へと戻っていき、行き場を失い苦しむブウを体内から追い出すことに成功していた。
実はこのシーン、原作では描かれておらず、アニメオリジナルのワンシーン。一見すると作画崩壊と見間違えてしまうほど膨れ上がったベジットの姿に、“これ大丈夫なヤツ？”とドン引きしてしまったファンも多かったかも？
アニメ「ドラゴンボール改」はアニメ「ドラゴンボールZ」のデジタルリマスター再編集版でサイヤ人編からセル編までの第1期が2009年4月から2011年3月まで放送。魔人ブウ編の第2期は2014年4月から2015年６月まで放送された。「週刊少年ジャンプ」（集英社）で1984年から1995年まで約11年間連載された鳥山明の同名漫画が原作。シリーズ累計発行部数が全世界で2億6000万部を超える大ヒット漫画で、「Z」「GT」「超」など数々のアニメシリーズが制作されたほか、20作を超える劇場版も公開。数多くのゲームシリーズにもなっている。
40周年を迎えた2024年から翌年2月にかけて、故・鳥山明氏が原作・ストーリー・キャラクターデザインを手掛けた完全新作アニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」も放送された。
(C)バードスタジオ/集英社・東映アニメーション
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