そしてお店へ到着し、準備を整えたら、いざ“開店”。かつての常連が続々と来店すると、母は声にならない声で迎え入れ、思わず涙をこぼす。喜びのあまり、カットだけではなく、熱烈な頭皮マッサージを施す場面も。
そんな姿に、依頼した娘たちは「ああいうふうにやっていたのを小さい頃からずっと見てきたので…」と声を震わせる。
常連客との再会に「うれしか、うれしかぁ。こんな幸せはありません」「夢も夢、夢」とつぶやく母。しかし、客が「明るい人です」「このまんまです」と話すように、周りを明るく照らす“太陽”のような人柄が溢れていたのだった。

