そのあとに登場したのが「スカイラインGT-R・R32(1989年)」で、ドイツのサーキット「ニュルブルクリンク」で、当時世界最速と言われるタイムをはじき出したことを紹介した。

 続いて紹介したのが「シルビアQ's(1988年)」「セドリックシーマ タイプIIリミテッド(1988年)」。西村氏は「シルビアはスタイルもだが、走りがよかった。それで200万円を切る価格ということで、若者からも人気だった。続いてのシーマはいわゆる1億総中流層と言われた人たちのアッパーミドル層を狙った車で、500万円以上するモデルもあったが、販売している4年間で13万台以上売れた」と解説した。

 次に紹介したのはカルロス・ゴーン氏が社長だった時代に発売された「フェアレディZ バージョンST(2002年)」で、西村氏は「ゴーン氏はリバイバルプランというのを出してきたが、きちんと車愛があったテーマだった」と振り返った。

 そして「幻の電気自動車」として紹介したのが「たま(1947年)」。発売時は戦後間もないころでさまざまな物資が不足していたが、実は日本は水力を中心に電力には少し余裕があり、国から自動車メーカーに、電気自動車を作るよう話があったという。

日産復活のカギとは?
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