命の危機を感じたとき、アムロはハヤトの「敵に目標を分散させる」という言葉を思い出し、突如覚醒。なぜかビームライフルとシールドを放り捨て、まるで体操選手のように素早く美しい前転を披露。一気にザクとの距離を詰めると、口ダクトを乱暴に掴み、マゼラアタックの方へと投げ飛ばした。
続いてビームサーベルを手にしたアムロは、まるで子どもがチャンバラごっこでもするかのようにブンブンとそれを振り回しながら敵部隊へと襲い掛かる。目を血走らせ、次々と敵を切り裂くその姿は、まさに狂気の乱舞だ。ジオン軍がガンダムのことを“白い悪魔”と恐れた理由もわかる気がする。
アニメ「機動戦士ガンダム」は1979年4月から1980年1月まで放送されたサンライズ制作のロボットアニメで、富野由悠季監督が手掛けた作品。“リアルロボットアニメ”という新ジャンルを開拓し、以後のロボットアニメに多大な影響を与えた。放送当時の視聴率は振るわなかったが、再放送や劇場版の公開で人気が急上昇すると、「ガンプラ」ブームも生まれた。以降のガンダムシリーズや、スピンオフなどの派生作品も多数制作され、現在も高い人気を誇る。
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