【写真・画像】杉田水脈氏の発言に「すごい理屈だ」「議員になる前からちゃんと説明するべきだ」西田亮介氏が「愕然」…自民党“公認”の背景を考える 1枚目
【映像】石破総理と握手→腕を高く上げて手を振る杉田氏

 自民党は8日、今夏の参院選比例区で杉田水脈前衆院議員の公認を発表した。自民党の狙いなどについて、日本大学危機管理学部教授/東京科学大学特任教授の西田亮介氏に聞いた。

【映像】石破総理と握手→腕を高く上げて手を振る杉田氏

 杉田氏の公認は保守派への配慮なのか? それとも比例票の掘り起こしなのか?

 西田氏は「それぞれあり得る。参院の比例区は全国を一つの選挙区にして、政党が獲得した票数と個人名で書かれた票数を足し合わせて議席の数が決まり、獲得した個人票が多い人から順に議席が決まっていく。杉田氏は、保守層に大変人気がある。そのことから票の掘り起こしという観点もあるだろう。それから、今自民党の党内がいまいち一致団結しきれないところもある。これまで石破総理は保守層とやや距離があるとされてきたが、今回、その保守の看板でもある杉田氏比例で担ぎ出すことによって『ちゃんと保守派にも配慮してますよ』と示したかったのではないか」と分析した。

 ただ、杉田氏をめぐっては、在日コリアンやアイヌ民族に対し差別的な投稿をし、法務当局から人権侵犯と認定を受けたという経緯もある。また、安倍派の裏金問題で去年4月に役職停止6カ月の処分も。

 杉田氏は党大会後に取材に応じ、「私自身も今は議員ではございませんので、政倫審に出ることは叶わないんですけれども、議員となってちゃんとした立場になったらきちっと話もしますし党の決定に従いたいと思います」と語っている。

 杉田氏の発言に西田氏は「すごい理屈だ」と愕然とした。

「たしかに、現職の議員ではないので政倫審に出られないのは確かだ。しかし、国政政党の候補者だ。全国比例とはいえ、自分の主張を全面的に出して候補者に選んでもらう立場だから、議員になる前からちゃんと説明すべきだ。有権者が選ぶ素材がない。ただし、全国比例という仕組みは主張と無関係に政党が多くの議席を獲得し、個人の知名度が高ければ当選してしまうというようなところがある」

「党の人権意識が問われるのではないか」との報道がある点について西田氏は「それもその通りだ。これまでの発言との整合性や説明をしてこなかったことをどう受け止めるのかなどのある種“見識”が問われる。しかし、その見識よりも、党内の一致、党内の多様な思想を持ってるグループの融和を優先した格好だ」と述べた。
(『ABEMAヒルズ』より)
 

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