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【映像】明暗を分けた禁じ手“ショートカット”の一部始終

スーパーフォーミュラ】第2戦(決勝・3月9日/鈴鹿サーキット)               

【映像】明暗を分けた禁じ手“ショートカット”の一部始終

 太田格之進が、F1候補生・岩佐歩夢との激戦の中、シケインで痛恨のショートカット。順位を譲るか、ペナルティ覚悟で走り続けるか…運命の2択が迫られる中、レース終盤にはSC(セーフティカー)が出動する不運が重なる。太田にとって悪夢の一戦となった。

 3月9日に鈴鹿サーキットで開催されたスーパーフォーミュラRd.2。レースは14周目、実質の首位争いを繰り広げていた岩佐歩夢(#15 TEAM MUGEN)と太田格之進(#6 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が、シケインで勝負。太田はマシンを外に振ってフェイントをかけ、インに切り返して飛び込んだ。岩佐も太田もギリギリのブレーキング勝負となったが、太田は止まりきれずにシケインをショートカット。約2秒のゲインを得て、岩佐の前に出る形となった。

 この瞬間、太田は「バックオフ(岩佐に順位を譲る)」か「5秒のペナルティ覚悟で走り続ける」という選択を迫られた。太田が選んだのは後者。ペナルティ覚悟でそのまま前を走る道を選んだ。

 スタジオ解説の中山雄一氏は「これは譲らないとペナルティの可能性が高いですね。スチュワードがどう判断するかですけど、チームは早く判断しないと損しちゃいますね」とした一方で「タイムペナルティが科される可能性もありますが、5秒なら逆にプッシュした方がいい時もありますね。10秒だともっと損しちゃうので…」と、判断の難しさを語った。

 この選択を巡り、ファンの間でも意見が割れ、「これは戻さないとな」「2秒でも戻さないと」「コース外走行だ!」「逆にプッシュ!」とさまざまな声が上がった。

 その後、24周目、この日ファステストラップをマークし、勢いに乗る牧野任祐(#5 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が太田をオーバーテイクしトップに浮上。2人が所属するDOCOMO TEAM DANDELION RACINGは、牧野をトップに、2位の太田のタイムを引き上げ、後続との差を広げる作戦に出た。ペナルティ5秒を踏まえても、太田が表彰台をキープするための作戦だ。

 しかし、その作戦は裏目に出てしまう。レースは終盤の28周目、S字の入り口でクラッシュが発生しセーフティーカー(SC)が出動。SC中はオーバーテイクが禁止されるだけでなく、車両間隔も調整されるため太田にとっては絶望的な展開となり、無線で「まじで終わった…最悪だわ」と絶望の声が漏れていた。

 結果、SCランはファイナルラップまで続いた。チェッカー目前にSCがピットロードに入り、SC自体は解除されるも、タイムを広げる余地はなく、2位でフィニッシュ。ペナルティ5秒が加算され、太田は表彰台を逃すどころか、12位とポイント圏外になってしまった。
ABEMA『スーパーフォーミュラ2025』/(C)JRP)

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