アメリカ国民、世界は4年間耐えられる?

トランプ政権下で“消えゆく用語”
拡大する

 トランプ政権になって“用語”にも変化が起きているという。

「『トランプ政権下ではこういう言葉を政府から使いません』と。例えば『accessible』、障害者の方がどこかにアクセスできる、あるいは人種マイノリティの人たちがアクセスできるという言葉があるがこれを消していこうとしている。大学教員の中では言葉を使わなかったら研究にならず、研究潰しだと。“変わる言葉”に言い換えていく。結局『いかにごまかすか』という議論をしだしている」

 Flood The Zone(情報洪水)について、日本ファクトチェックセンターの古田大輔さんは「トランプ政権によるUSAID批判の数多くはすでに誤りとされて指摘されているが、そもそも偽情報や誤情報は国境を超えてくる。日本でも省庁やマスメディアにUSAIDから資金が流入しているという偽情報が拡散した」としている。

 アメリカだけではなく日本でも偽情報に惑わされることなく、正しい情報を掴んで考えていく必要がある。

 既に混乱が生じているトランプ政権だが、アメリカ国民、そして世界は4年間耐えることができるのだろうか?

 前嶋教授は「アメリカ国内には『あれは嘘だよね』と冷ややかに見ているリベラル派がいて、逆に『そうだそうだ』と言っている保守がいる。この2つは意外と住み分けていて、交わることもない。だからその意味でアメリカ国内は意外とやり過ごす可能性はある。一方で世界は耐えられない。要するに今とんでもないプロパガンダの情報が出ていて、やっていることもけっこうめちゃくちゃで世界が揺さぶられている。アメリカから情報を取る時にも、トランプ側から取るものとそうじゃない方から取るのあるかもしれないが、我々としてどう思うかもポイントだ。多分この4年間で大きく変わっていくのは、国際社会がアメリカをどう見ていくかだと思う。アメリカの信頼がどんどんなくなっていく」と分析。

 世界がアメリカから離れるとなると、世界の秩序はどうなっていくのか?

「秩序は乱れていく。今年、あるシンクタンクがG7ではなく『Gゼロ』を出した。要するにアメリカが抜け、でも中国はそこに代替できないから、当面混乱の時代になる、そんな流れになっていくだろう」
(『ABEMAヒルズ』より)
 

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【映像】「気持ち悪い」 小学校隣接の公園で性的ビデオ撮影
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