■性依存症“3つの状態”治療法は? 医師「本人の決意が不可欠」

 不特定多数との性行為や過度な自慰行為、風俗通いなどがやめられないことについて、
WHO(世界保健機関)は2018年、「強迫的性行動症」という精神疾患であると認定した。

 性依存症については、大船心療内科の井出広幸院長は、そうした行動のほか、盗撮やのぞき、露出、痴漢などを犯してしまうことも。ただ、性犯罪者=性依存症者ではなく、「犯罪の正当化に用いてはいけない」と話す。

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 診断基準は、「日常生活がうまくいかない」「人生が破綻するのにやめられないかどうか」「行動に至る動機。生きづらさ、モヤモヤを感じないために行動しているか」などだという。

「まずは過剰だということ。2つ目は、コントロールが効かない。このままではやばいと思っても、全然やめられない。3つ目が、人生が壊れていく。家庭や仕事、お金、健康、精神面、これらのコントロールが効かない。3つが揃うと依存だ」
「依存というのは、自分の生きづらさやモヤモヤをごまかすというか、代償行為として行われるもの。セックスに限らずギャンブルだったり、時に仕事、買い物、過食だったりする。いろんな形で同時に持っていたり、変わったりする」

 では、治療法はあるのか。井出氏は「治っていく例も実際に多数ある。ただ、本人に“これは問題だ”“なんとかしないと”という決意がないと無理。奥様がどんなに願っても、本人にその気がないと手のつけようがない。期間は1、2週間というものではなく、最初の1年はグズグズだったり、助走が長く続く印象はある」と話す。

 一方で、「誰しもがセックスしたいと思うことはあるが、それ自体は病気ではない」と指摘。「二度とセックスしない、二度と自慰行為をしないという“禁欲”は目標にはならない。健全な満たされた関係で、自分や他者を傷つけるような行為に走らない、ということだ。山田さんの場合は、ご夫婦両方を見ることがすごく重要。壊れた関係性をどう立て直していくのかというのも、重要なテーマになってくる」と述べた。(『ABEMA Prime』より)

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