■「投げ銭や配信は、あくまでおまけ」

ライバーの潜在的リスク
拡大する

 夏口さんは、ファンとのトラブル回避策として、まず「ガチ恋はいらない」とはっきり言うようにしている。かわいいで売り出すと「推し変」されるためだ。また、生ライブでの物販では、男性スタッフに横についてもらうようにする。加えて、特典などは遠めの駅やターミナル駅から発送し、住所は事務所などのものを利用する。よく行く店や好きなブランド、エリアの話はせず、ほしいものリストの公開もダメなどと徹底している。

 小木曽氏は「投げ銭文化もライバーも始まったばかりで、これから問題が起きていく。しかし『問題が起きそうだからやめる』ではなく、解決しながら発展させていく方が、文化としての進歩につながる」と話す。

 アイドルでアーティストの柏木由紀は、「投げ銭して名前を認知してもらうことを目的にするより、夏口さんのように、それ以外に歌などの価値を見いだして、投げ銭や配信は、あくまでおまけという位置づけが望ましい」と感じている。

 みずからもアイドルを推す立場でもある。「互いの関係性でしかないが、『ガチ恋は必要ない』などと伝えていくことが重要だ。ライバーや視聴者は、この放送中もたぶん配信をしているだろうが、そうした人々に、少しずつ伝わり、互いにやっていくことが大切だ」。

(『ABEMA Prime』より)

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