■ハマった女性「常に占いの結果に思いを巡らせていた」
過去、占いにハマった経験のある水無月あいさん。きっかけは7〜8年前、医薬系の仕事に就き、自分の能力不足に悩んでいた時だった。人間関係が悪く、相談できる同僚もいない中、たまたま見たタロット占いの動画で自分の現状を見事に当てられ、理解してもらえた高揚感からハマったという。
当時について、「常に頭の中で、占いの結果に思いを巡らせていた。職場での身の振り方も、『かに座の人は今日こういう運勢だから、刺激しないほうがいい』と考えた」と振り返る。
占いにハマりすぎた結果、「1年で占いに約30万円使う」「占い結果が良くないと“セカンドオピニオン”をさらに占いで聞く」「自分でもタロット占いを始める(それでも占いに依存している自覚なし)」「家族のことも勝手に占い、結果を強要する」などの行動をするように。
しかし、あることが転機になった。「息子の習い事について『すごく才能があるから続けるべき』と言われて、泣きじゃくる息子を引っ張っていった時に、『この子の考えはどうなるの?』と。さらに『私の考えを振り返ったことはあったか』と思い、その後は占い師の結果を聞いて、自分の考えがどう動いたか観察するようにした。『イラッと』『モヤっと』があると気づいて、年に2、3回楽しむ程度の距離感になった」。現在は、占いに振り回されないためのカウンセリング活動をしている。
■10年活動した元占い師が気づいた“違和感” 使われる“手法”とは?
