カンニング竹山探偵が依頼者を訪れ、実際のTシャツを見せてもらうと、表にも裏にもびっしりと文字が。その内容を一部引用すると、『人に迷惑をかけて謝らないといけない状態になったときのSさんの幼稚さは目に余るものがあります』『自分のことは客観的に見えていないようなので、同じタイプの人間が犯した事件を紹介しておきます』『Sさんがいま無責任をはたらいて人に迷惑をかけているのは、もともとの自分の人格の問題であることを強調したいと思います』など。

 「指導」と「パワハラ」の境界線について、「人事院パワーハラスメント防止ハンドブック」では次のように記されている。

【目的】(指導)相手の成長を促す (パワハラ)相手をバカにする・排除する・自分の思いどおりにしたい
【態度】(指導)肯定的・受容的・見守る・自然体 (パワハラ)威圧的・攻撃的・否定的・批判的
【業務上の必要性】(指導)仕事上必要性がある (パワハラ)業務上の必要性がない

 これらをもとに、竹山探偵は「完全にアウト!全部入ってます」と断言。依頼者も「ホンマや……」と事の重大さを改めて実感し、「Sさんがどんな気持ちになったかを正確に理解した上で謝って、今後一緒にやっていきたい」との思いを語る。

竹山探偵が依頼者にあえて厳しい言葉をぶつけることに