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 難しい戦いの中でも、伊藤叡王の表情は冷静そのもの。全員がタイトル経験者でもある関東Bの控室では、高見泰地七段(31)が「これ、いい手に見えるなー」とコメントすると、永瀬拓矢監督代行(32)も「確かに…。ちょっと浮かびにくいけど」と同意。チーム最年長の郷田真隆九段(54)が「落ち着いてますねー。すごい落ち着きぶりだね」と感嘆の声を上げると、高見七段も「このチームで一番最年少のはずなのに」と苦笑いを浮かべざるを得ない様子だった。

 注目の一局は、木村九段にもチャンスがあったと見られていたが、伊藤叡王が激しい応酬を制し逃げ切りに成功。最後まで乱れない指し回しで白星を手にした。さらに、フルセットの第9局では三枚堂達也七段(31)との相掛かり戦でもきっちり勝利。2局とも一切の緩みのない将棋を見せ、関東Bの本戦進出を決めた。伊藤叡王は、「厳しい予選ブロックでしたが、突破できてよかった。本戦も厳しい戦いになると思いますが、ファンの方の応援を力にチーム一丸となって頑張っていきたい」と笑顔を見せていた。

ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合は監督と出場登録棋士4人の計5人が参加。全員が1局ずつ指す「ステージ1」と、ステージ1で勝った棋士が負けるまで指し続ける「ステージ2」に分かれ、5人を先に倒した方が勝利チームとなる。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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【映像】関東B・伊藤叡王の落ち着いた指し回しに仲間も感嘆
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【映像】仲間の強手に思わず中腰になる関東B郷田九段
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