矢吹は開始直後からジャブを確実に当て、1回終了間際にはフックからクロスへと繋ぎ、左フックのカウンターで無敗の王者アヤラをマットに沈める衝撃的なダウンを奪うなど上々の滑り出し。第2ラウンドでも、矢吹は右カウンターで再びダウンを奪い、完全にペースを掌握。しかし、3ラウンドで偶然のバッティングが発生。試合の流れが一変する。矢吹は右目下を大きくカットし、アヤラも眉付近を切るなど、両者が出血しながらの過酷な展開に。ファンからは「これはあかん」「これは深いだろ」といった声も漏れたが、試合はそのまま続行された。
4回以降、アヤラは長いリーチを活かして反撃に転じ、矢吹の血に染まった顔面に左ジャブや右クロスを打ち込み、ボディへの攻撃も鋭さを増す。観客からは「まるでプロレスの血の量」「心配になる出血量」といった悲鳴も上がる。5回にはロープ際で矢吹を捕らえるなど、無敗王者の意地を見せて盛り返す。一方の矢吹は、アウトボクシングで被弾を最小限に抑えつつ冷静に対応。6回にはボディへの左フックで応戦し、ポイントを大きくリードしたまま終盤戦へと突入していった。
10ラウンド終了時、インターバル中にアヤラの出血が再び悪化。鼻から大量の血が噴き出すと、ABEMA解説を務めたWBA世界スーパーフェザー級とWBA世界ライト級の2階級を制した畑山隆則氏は「むっちゃ酷いな、ぱっくりいっちゃってるね…これ止めないのか? やばくない?レフェリーも見に来ないもんね。結構深いよ、メキシカンの方も」と驚きを隠せず。ファンからも「止めろよこれは」「ドクターストップだろ」「なんで止めないの」との声が上がり、解説の亀田大毅も「ここまで来たらやらせてあげたい気持ちもあるが、レフェリーがチェックにも来ない……」と首をかしげるような状況に。
「むっちゃ酷いな、ぱっくりいっちゃってるね…」
