3年後に控えたロサンゼルスオリンピックで、120年ぶりに正式採用となったラクロス。快挙に喜ぶのも束の間、早速、様々な課題に取り組み始めているという。
「これは大仕事だなというような、身の引き締まる思いだった」(日本ラクロス協会 安西渉理事/CSO、以下同)
日本ラクロス協会理事/CSOの安西渉氏。五輪を目指せる喜びを感じつつも、冷静に現状を分析している。
「一方で、本当に手探りでいろんなものにチャレンジしていかないといけない。今まで(日本ラクロス協会は)JOCにも加盟していなかったので、チャレンジしなきゃいけないこと、解決しなきゃいけない課題というのは非常に盛りだくさん」
日本チームの最高戦略責任者でもある安西氏が考える課題の1つ目は、ルールの変更だ。
「オリンピックスポーツになるということで、そのために開発された、新しく作られたルールというのが6人制のラクロス。シクシズというルールになっている」
一般的にラクロスは1チーム10人で試合を行うが、五輪で人気競技になるべく、競技をシンプルにした上で「激しさ」も盛り込む新ルールの採用に踏み切った。
「例えば『ショットクロック』が入っている。つまり30秒以内にシュートを打たないといけないというルールや、フィールドのサイズは少し小さくなって人数も減るのだが、その分トランジッション(変化)が激しいスポーツになる。どんな対策があり得るのか、それを有効に短期間でうまくなるための練習方法ってどういうものなのかなど、2025年度からまさに着手して、いろいろ検討を始めていくと、そんな段階にはなっている」
根本的な部分にも課題が…
