■「LGBT生産性ない」掲載した「新潮45」は後に休刊
2018年7月、新潮45の8月号に掲載された論文は「『LGBT』支援の度が過ぎる」というタイトル。その中で「LGBTカップルのために税金使うことに賛同得られるか?彼ら彼女らは子どもを作らない。つまり『生産性』がないのです(中略)」と記述した。物議を醸したこの論文だったが、新潮45は2カ月後の9月に発刊した10月号で「そんなにおかしいか『杉田水脈』論文」という特別企画で反論。これが新潮社書籍の不買運動や看板落書きなどの事態を招き、新潮45は休刊を発表。今年3月、杉田氏は、論文の一部を「切り取られた」と説明し、ホームページで全文を公開した。
杉田氏は、改めて論文の主旨について「税金の使い道を述べた文章だった。『生産性がない』という言葉を使ったことについては、書いた当時から不適切であったということで、傷ついた方がいらっしゃるのであれば、本当に申し訳なかったと、そのように自分の方で説明はしてきた」と語った。その上で、LGBTに対して差別的な意図を持って使った言葉ではないとし「全文を読んで、LGBTを差別していないと勇気を持ったという当事者の方もいた」と主張した。
2ちゃんねる創設者のひろゆき氏からは「気になるのは(LGBTだと)子どもが産めないと言ったらわかりやすい。なぜ生産性という言葉に言い換えたのかがわからない。経済でいうと『生産性』は利益率とかも含む。人としての価値という意味を含む言葉になんで言い換えたのか。その人の価値がないと聞こえてしまう」と指摘が入ると、杉田氏は「その言葉を選んだのは、私は間違いだった。要するに『人口』について、そういう形で使った」と謝罪した。
政治学者で高千穂大学教授の五野井郁夫氏からも、再度指摘が入った。「やはり国会議員は、国民に対して幸福を願わなければいけない。その中で『生産性がない』と言われた人は傷つく。確かに政府の言葉では『人口の再生産』という表現をする。ただ、それをあまり馴染みがない方々が聞いたらどう思うか」。
■杉田氏「わざとと言われるが、炎上したいと思ったことはない」
