その中で、杉田氏が保守派として最も重要視しているものは何か。「やはり万世一系の皇室をいただく日本という国であるということ。それから日本語を大切にすることだ。私は皇室と神社、日本語がなくなると、日本は日本でなくなると思っている」。また憲法改正については「まだ日本が主権を回復してない時にGHQが英語で作ったのを訳したのが今の憲法。『てにをは』の間違い1つ直せていないというのが日本の現状なので、そういったことも含めて直していきたい」と語った。
保守派とはいえ、日本が直面する問題は現実を見ている。政治学者で高千穂大学教授の五野井郁夫氏は「時に保守は、変わらないだけではなくて、制度疲労を起こした時、『これはもうそろそろ難しい』という時は変わる。ただ守るだけが保守じゃない」と指摘されると、杉田氏も「そこはすごく私も大事だと思う。どこを変えてどこを変えないべきなのか。ずっとこのまま変わらないことはあり得ない。さっき申し上げた3つの軸は絶対だが、今例えば移民の問題もいろいろあるが、何が何でも全部を排斥しようと言っているわけではない」と、急速に増える移民に対して、しっかりと受け入れの体制を作り上げるべきだと述べた。
杉田氏の意見について、脳科学者の茂木健一郎氏は「どの国でも生存本能はあると思う。これは日本だけの話ではなく、世界中だ。杉田さんを見ていていつも思うのは、日本だから杉田さんは目立つが、グローバルに見るとそれこそアメリカでも、ヨーロッパでもいろいろなこと言っている人がいて、杉田さんの主張は、その中で特にエキセントリックなわけではない」と発言。パックンも「世界から見れば、言い方は悪いかもしれないが、大した保守じゃない。もっと完全に極右の方が世の中にいっぱいいて、あちこちの政権を握ろうとするぐらい勢いが増してきている。我が国(アメリカ)でも今、分裂がすごく激しくて、こういう冷静な議論ができなくなっているぐらいだ」と述べていた。
(『ABEMA Prime』より)


