長谷川の「絶品ワンタッチパス」が肝に

(右から)長谷川、浜野、田中
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 さらに北川は、プレアシストになった長谷川のワンタッチパスをポイントに上げる。ペナルティーエリア手前にいた背番号14は、藤野から縦パスを引き出すと、正面を向きながらダイレクトで右前方に柔らかいパス。インサイドにしっかり当て、縦回転のかかった最高の精度とスピードのボールは、オーストラリアDF2人の間を見事に抜け、走り込んだ田中に完璧に繋がった。

 受け手となった田中が「絶妙でした。足下すぎず、裏すぎず」と頷くと、長谷川も「でも、(田中の)動き出しが良かったよね」と、お互いに照れながらまさに“褒め合う会”に。さらに後方から見ていた長野も、「意思疎通してんなーって思ってた」と阿吽の呼吸を称えて和気藹々となった。

 このシーンについて長谷川は、「とくに日本人選手は、周りの選手が次にどこに動きそうだなとか、予測がすごくできる」と解説。「アオバがボールを持った時に自分が右側に顔を出したので、その時点でタナピーは3人の動きの意識があったと思う。(ゴールに絡んだ)このメンバーだけじゃなくて、なでしこジャパンにいる選手たちはみんなこういう動きは意識していると思います」と続けた。

 個々の技術や動き出しはもちろん、予測や連携力などなでしこジャパンのストロングポイントが上手く出たゴールだっただけに、ニルス・ニールセン監督も「エクセレント!」と叫ぶなど大絶賛だったとのこと。選手たちは「めっちゃ褒めてくれた」「お気に入りだと思う」「(その後の)ミーティングでも何度も出てきた」と振り返った。

 4月6日のコロンビア戦でも、なでしこジャパンらしい超連携ゴールに期待したい。

ABEMA/なでしこジャパン)
 

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