ガンダムは知らなくても、「親父にもぶたれたことないのに!」というセリフを聞いたことがある人はきっと多いはずだ。アニメ「機動戦士ガンダム」第9話で描かれたこのやり取りは、アムロ・レイ(CV:古谷徹)とブライト・ノア(CV:鈴置洋孝)の関係性が大きく動き出すターニングポイントでもある。
ブライトは当時まだ19歳。にもかかわらず、ホワイトベースという巨大戦艦の指揮を任され、民間人の避難者から軍人まで、多くの命を背負う立場にいた。一方、アムロはガンダムのパイロットとして戦果を挙げ続けながらも、心はまだ少年のままだった。
そして迎えたのが、あの有名なやり取りにつながる出来事だ。アムロは命令を拒否し、“駄々をこねて拗ねる”という行動に出る。それに対し、ブライトはついに声を荒らげ、勢いよく彼を張り倒した。
「殴ってなぜ悪いか!」――その一発は、単なる感情ではなく、上官として同じ戦場を生きる人間としての叫びでもあった。年齢で見ればブライトもまだ“少年”に近いが、その立場と責任の重さが彼を否応なく“大人”にしていた。
アムロが放った「親父にもぶたれたことないのに!」は、彼が抱えてきた環境と心の未熟さを象徴するセリフとして知られるが、それと同時にここから「本当の意味で戦う人間」へと変わっていく契機でもあった。
ブライトの人間味があふれる仕草日本語
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