そして、この場面を改めて見返すと気づくのがブライトの“あのポーズ”だ。一見すると不可解な腕の広げ方だが、あれはブライトが感情をどうにか抑えようとした、不器用で人間味あふれる仕草だったのではないだろうか。19歳の艦長が感情を抑えながら、それでも仲間を導こうともがく姿に、ファンは心を掴まれていく。
第9話は、戦いの最前線にいる者たちの人間ドラマが垣間見えるエピソードだ。あの一発が、何を意味していたのか。今だからこそ、違った角度から見つめ直すことができるのかもしれない。現代の感覚では受け入れがたい描写かもしれないが、昭和という時代が映し出した“成長の形”が、そこにはあった。
アニメ「機動戦士ガンダム」は1979年4月から1980年1月まで放送されたサンライズ制作のロボットアニメで、富野由悠季監督が手掛けた作品。“リアルロボットアニメ”という新ジャンルを開拓し、以後のロボットアニメに多大な影響を与えた。放送当時の視聴率は振るわなかったが、再放送や劇場版の公開で人気が急上昇すると、「ガンプラ」ブームも生まれた。以降のガンダムシリーズや、スピンオフなどの派生作品も多数制作され、現在も高い人気を誇る。
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