【国際親善試合】日本女子代表 1-1 コロンビア女子代表(4月6日/ヨドコウ桜スタジアム)
解説陣も思わず唸るパスだった。なでしこジャパンのMF長谷川唯が、あえて難易度の高いプレーを選択したことが脚光を浴びた。
なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)は4月6日、国際親善試合でコロンビア代表と対戦。ニルス・ニールセン体制では初となる国内試合で、長谷川のサッカーセンスが光る場面があった。
0ー1と追いかける展開で迎えた39分、ハーフウェーライン付近でボールを受けた長谷川は、正面から距離を詰めてきた相手DFを冷静に剥がす。この時点でなでしこジャパンが数的優位となると、背番号14は右に流れたMF清家貴子とチラッと見たが、クルッと身体を捻ってよりゴールに近い中央のスペースへ抜け出そうとしたFW田中美南にスルーパスを出した。
結果的に田中が背走してきた相手にボールを奪われてしまいチャンスとはならなかったが、この一連のプレーについて、ABEMAで解説を務めた丸山桂里奈氏(元なでしこジャパンFW)が絶賛。「難易度の高い方に出してますよね。普通だったら右の清家選手に出しますけど、そっちに出すフリをして真ん中を狙う。長谷川選手はやっぱり良い選手ですね。(女子で)あそこに出せる選手はなかなかいない、男子だったら出せる人が多いと思いますけど」と語った。
また、同じく解説を務めた本並健治氏(元日本代表GK)が「あそこに出せば得点に直結しますからね」と続くと、さらに実況の辻歩氏も「よりゴールに近い方を選んだということですね」と同調した。
さらにサッカーファンもこのプレーに注目。ABEMAのコメント欄やSNSでは、「さすが唯ちゃん」「長谷川唯はやはりマジでサッカーが上手いな」「ゴールへの最短距離を選択する。当たり前だけど忘れがちになるんよね」などの声が出ていた。
長谷川は69分までプレーし、チームは1ー1のドロー決着。試合後には「前半はボールを持つ時間は長かったので、どうにかゴールを取りたかった。相手が(守備)ブロックを敷いてきたので、もっとコンビネーションで崩せればよかった。次に向けて今日の試合を無駄にしないようにしたい」と課題を口にした。
(ABEMA/なでしこジャパン)




