谷本氏は「待遇は今の時代、非常に良くなってきている。給与面もコンプラ面も。でも企業はやはり人員が欲しいため、自社を事前に良く言ってしまう。そして、それが正しいと思って入ってきた人が、契約内容だったり実態だったりが違うと、『他の会社に行った方がいい』と早期離職につながっている」と分析する。

 入社直後の退職について、街の新入社員は「4日でやめちゃうのはもったいない。『もうちょっと頑張ってみよう』って」「あまりにも言われていた内容と違うと、上司がすごく怖かったりすると、(退職代行を)使ってしまうパターンもあるのかな」と語る。

 一方で大手企業では、軒並み初任給がアップした。明治安田生命では、金融業界の最高水準となる初任給33万円超えに。さらに休暇の充実やコンプラ重視など、人材確保と離職を防ぐために、手厚い待遇を打ち出している。

「人を変えるより企業を変える方が簡単」
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