赤ちゃんが感染すると死亡する恐れもある「百日せき」。JIHS=国立健康危機管理研究機構によると、先月30日までの1週間で報告された百日せきの感染者数は全国で578人となり、感染者数の全数把握を開始した2018年以降で最多となった。
大阪小児科医会の川崎康寛理事に、症状や予防について聞いた。
百日せきの名前の由来について川崎理事は「特に治療をしなければ多くは3カ月間、100日ぐらいせきが続くので『百日せき』という名前がついている」と説明。
症状については「基本的には『せき』。大人は長い間せきをして、知らないうちに治っていることもある。子どもはせきからひどくなって、特に赤ちゃん、(生後)2カ月までの赤ちゃんはけっこう危険で死亡することもある」と警鐘を鳴らした。
百日せきの“せき”については「小さいお子さんは特有のせきをする。最初はほとんど区別がつかないが、せきで出て1週間2週間のうちにせき込むようになる。せきをするときは『コホンコホン』などと1回か2回くらいで3、4回する人はあまりいないが百日せきのせきはそういうせきだ」と話した。
なぜ今急に増えてきた?
