9日、衆議院外務委員会にて日本維新の会の西田薫議員が「ドイツに設置された慰安婦像」について岩屋外務大臣に質問した。
まず西田議員は岩屋大臣に「今年の3月にドイツに新たに2体慰安婦像が設置された。私は強く抗議をするべきだと思う」と指摘した。
岩屋大臣は「今般の慰安婦像の設置は我が国政府の立場やこれまでの取り組みと相入れない、極めて残念なことだと思う。政府としても、これまで様々な関係者にアプローチし、我が国政府の立場について説明し、強い懸念を伝えてきた。今後とも、引き続き関係者に対し適切な対応を求めて参りたい。ただ、ドイツ当局やケルン、カッセルの当局が設置をしたということでない。『そういうことを認めないでもらいたい』という働きかけをずっとしており、これからもしっかりしていきたい」と述べた。
さらに西田議員は「今回のドイツはあくまでも民間の施設だが、この銅像の前には『碑文』がある。その内容を知っているか?」と確認。岩屋大臣は「私は直接には存じません」と答えた。
これを受けて西田議員は「碑文の訳」と「慰安婦像設置に北朝鮮が関与した可能性」について以下のように述べた。
「大臣は内容を知るべきだと思う。そもそもこの質問にあたって、私は『碑文をいただきたい』と外務省に言い、資料請求もしたが“英文の資料”をいただいた。私は『外務省が訳した文章が欲しい』と資料請求もした。しかし、外務省から『日本訳の資料は提出できません』と言われた。私はおかしいと思う。私の方で翻訳をしたが『大日本帝国軍は数えきれないほどの少女や女性を拉致し、性的奴隷に仕立て上げた』と書かれている。これはもっと強い抗議をしないといけない。大臣は慰安婦においても『強制性の資料・証拠がない』と言われており、認識は私と全く同じだと思っている。だが、大阪の吉村知事は市長時代、サンフランシスコに慰安婦像が立った時には友好都市を解消した。『碑文を訳した資料をください』と言っただけにもかかわらず、外務省の方は躊躇されている。私はもっとしっかりとしていただきたいと思っている」
「一方で、こういった民間団体の動きの背景には、北朝鮮が関与しているということであれば、やはり北朝鮮としては日韓関係が悪くなる方がいいという思いを持っているから、もしそういった関与があるのであれば、今こそしっかりと、日韓関係はしっかりと友好関係を構築しないといけない。そういう観点から、なかなかこういった問題に関しては外務省としても強く言えないのであればわかるが、私はやはり慰安婦像がドイツに設置されているので、もう一度しっかりと韓国に対して強い抗議をすべきだと思う」
岩屋大臣は「いずれにしても、慰安婦像の設置というものは我が国の立場と相入れないものであるので、政府としては、様々な関係者に我が国の立場について説明し、適切な対応をこれからも求めていく」と述べた。
(ABEMA NEWS)
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