実業家・TikTokerの岸谷蘭丸氏は、Xのタイムラインを見たり、自身のアカウントに来るリプライなどを見て、危機感を覚え始めている。「民衆のボット化みたいなものが、すごく進む気がする。今の時代、ここまでGrokが意見を持って『こう思うべき』というところまで教えてくれて、コンテンツもこれだけ多様化されていくと、Xのリプライにいるような人々、民衆がどんどんとボットになっている。社会の生産の外側にいる村人A、Bになっている感覚がすごくある」。

 本来、人として考えるべきところを、生成AIに委ねたことによって、そこで伝えられたことをボットのように訴え続ける人が増えているという実感だ。「たぶんボット層と生産層というのが、すごく分かれてきて8割、9割ぐらいのボット層を、生産層がどうコントロールするか、みたいな世界になっていくのでは。コメント欄を見ても、道徳の教科書を丸暗記したようなものもあって『いやいや、ケースバイケースだろう』みたいなことも判断できない人がいっぱいいる。そこにAIの、それっぽくて丸い意見が入ってくると、その人たちの発言は、完全に何かしらの写し鏡にしかならない。情報をしっかり選び、精査する、使うことができる人はいいが、情報を使うのはすごく難しい。僕も含めて言語を操るのも難しいと思うからこそ、民衆が『民衆A、B』という大きな塊になっていくと思う」と述べた。

■生成AIで広がる格差「新しいツールを使いこなす人の割合は、どんどん減る」
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