日本は第6エンドで分岐点を迎える。6投目、吉田知那美の投石前にタイムアウトを取って狙いを定める。しかし、ここで日本のストーンを残すことができず、かろうじて1点でスコアをタイに戻すにとどまった。

 第7エンドは、ギリギリの攻防の中で8投目、藤澤のショットは狙い通りのアクションを出せず相手に2点を奪われ、最終エンドで同点、あるいは逆転を狙う展開に。しかし、第8エンドは最低でも2点が必要な中で攻めの戦略を見せていたものの、これは奏功せず。スイスの5投目にダブルテイクアウトを許して後手を踏んでしまう。そして、7投目の藤澤のショットの結果、日本が2点以上を奪えない状況となったことで負けを認める「コンシード」を宣言。3-5で終了となった。

 吉田知那美は試合後、ABEMAの取材に応じると、「内容は6エンド目までいい展開を作れていたので、惜しいところがあるとすれば7エンド目、8エンド目の詰めが、やはり世界選手権準優勝の相手が上回った感想です」とコメント。悔しさをにじませつつも、「次のシーズンに向けて投げ方やリリースをイチから(変えて)挑んでいる大会なので、今までの自分たちに慣れている石の軌道と、今投げている石の軌道のイメージが違う。どうしてもいつもの感覚に戻したくなってしまうのですが、我慢して、訓練と思いながら、この大会でしっかりとショットを決めるところまでもっていければ。あと一歩なんですけどね。あと一歩の1勝がつかめると思うんですけど、我慢です」と、前を向いた。

(ABEMA『SPORTSチャンネル』)