■余命宣告から半年後…そして現在

小川蘭さん
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 余命宣告からちょうど半年後の2022年3月、いろはちゃんは旅立った。小川さんは、「あの子がこの世界で生きることができるなら代わってあげたい。すぐにでも代わってあげたい」と繰り返す。

 闘病中、いろはちゃんには、いつでも家族と繋がれるようにスマートフォンを持たせていた。その写真フォルダを覗いてみると、大好きな家族の写真が溢れていた。

 最後まで、いろはちゃんには余命を明かさなかった小川さんだが、「『病気になったのがママじゃなくて自分でよかった』って言われた。それを聞いたとき、この子もしかして、わかってるのかなって…」。

 そして、小川さんは現在、小児がん支援「168レモネードスタンド」の活動をしている。「レモネードを売ったり、グッズを売ってそれを小児がん研究センターに寄付したり、あとは闘病中の子どもたちにプレゼントを届けたりしている。ぜんぶは寄付や、みんなが協力してくれてるお金で私たちは活動できている。それをもっと多くの人に知ってもらいたい。届くべき場所に、この声が届くことによって、日本の薬事法では使えない薬もたくさんあって、それを日本に届けてほしい。子どもたちが大人になれる未来を作りたいという思いを掲げて、支援活動をしている」と涙しながら語った。

(『ABEMA Prime』より)

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【映像】娘に余命宣告「あと半年」家族の葛藤と覚悟 “別れ”へ悔いを残さないために
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