戦場ではすでにシャア専用ズゴックが連邦軍を相手に無双しており、アムロですらその俊敏さに翻弄されていた。シャア専用ズゴックがガンダムの攻撃をいなして一瞬背を向けたその瞬間、ウッディは迷わずミサイルを放つ。その一撃は、シャア専用ズゴックのメインカメラを正確に撃ち抜き、視界を奪うことに成功する。
アムロの攻撃すら通用しなかったその相手を、小型ホバークラフトから放たれた「たった一発のミサイル」が後退させた。この事実は、兵器性能だけでは語れない重みを持っている。
ウッディはその直後、シャア専用ズゴックのアイアンネイルによって撃墜され戦死する。しかし彼の行動がなければ、ガンダムもホワイトベースも撃沈されていたかもしれない。倒すことではなく、“止めること”に意味がある戦いが、確かにそこにはあった。ウッディの一撃は、マチルダへの想いと、ホワイトベースを守るという“覚悟”が撃たせたものだったに違いない。
アニメ「機動戦士ガンダム」は1979年4月から1980年1月まで放送されたサンライズ制作のロボットアニメで、富野由悠季監督が手掛けた作品。“リアルロボットアニメ”という新ジャンルを開拓し、以後のロボットアニメに多大な影響を与えた。放送当時の視聴率は振るわなかったが、再放送や劇場版の公開で人気が急上昇すると、「ガンプラ」ブームも生まれた。以降のガンダムシリーズや、スピンオフなどの派生作品も多数制作され、現在も高い人気を誇る。
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