しかもその乗り込み方が、妙にスマートで落ち着き払っている。知らず知らずに引き寄せられてしまった感のあったアムロと違い、「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」のシャアは自分が乗るべきものだという覚悟を持っているようにも見える。アムロのセリフとシャアのセリフ、似たような一言なのに、発する人物が変わるだけで、印象がこうも変わるのかと驚かされる。
アニメ「機動戦士ガンダム」において、「こいつ、動くぞ!」は、アムロの成長物語の起点でもある。そのスタート地点を別の誰かが踏むという構造は、それだけで物語の重みが変わってくる。
もし今後、アムロ本人が物語に登場することがあるならば、彼がこのガンダムにどんな思いを抱くのかもまた、気になるところだ。
「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」は、1979年から続く「機動戦士ガンダム」シリーズの最新作。宇宙に浮かぶスペースコロニーで平穏に暮らす女子高校生のアマテ・ユズリハが、少女ニャアンとの出会いにより、非合法なモビルスーツ決闘競技《クランバトル》に巻き込まれていく物語だ。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズなど手がけるスタジオカラーとサンライズの共同制作が話題を呼び、テレビシリーズに先駆けて今年1月に公開された劇場版は、興行収入30億円を超える大ヒットを記録した。
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