チーム中部のエースである藤井竜王・名人の盤石の指し回しと存在は言うまでもないだろう。しかし、今期はその七冠王を持ってしても「MVP」と言わしめた青嶋七段の躍進が大きい。本戦からの参戦となった澤田七段とのコンビネーションで勝ち星を積み重ねたことも“総合力”と言える。
2連覇を達成した中部を率いた杉本昌隆監督(56)は、「チーム中部は若手棋士も多く、手厚い。メンバーが本当に頑張ってくれた」と笑顔。「2年連続で優勝することができたのは、地域ファンのおかげ。(監督としての)采配はなかなか読み通りいかなかったが、メンバーが与えられた役割をこなしてくれた。チーム中部として今後も頑張っていきますので、今後も応援をお願いします」とファンに感謝の気持ちを込めていた。
◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合は監督と出場登録棋士4人の計5人が参加。全員が1局ずつ指す「ステージ1」と、ステージ1で勝った棋士が負けるまで指し続ける「ステージ2」に分かれ、5人を先に倒した方が勝利チームとなる。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)