試合はゴング直後から石田が猛然と突進し、左右のフックで伊藤をロープ際に押し込んでいく。一方の伊藤は冷静にディフェンスを固め、接近戦の中でカウンターでの“一撃”を狙うスナイパーのような雰囲気だ。

 すると開始1分、試合は“喧嘩ファイト”から一転し、伊藤はコンパクトなストレートを当てる緻密な戦略へとシフト。リング中央で精度の高いパンチを次々とヒットさせると、連打からのバックブロー、さらにヒザを放った石田に対して狙いすました右ストレートをズドン。アゴを撃ち抜かれた石田は膝から崩れ落ち、そのまま試合終了となった。

 コンパクトかつクリティカルな一撃に石田は動けず、悶絶。ファンからも「攻撃力やば」「きれいな右が入った」「パンチの質がヤバい」と伊藤のパンチ力と精度に驚嘆の声が殺到。また、横向きでピクリとも動かない石田の姿に、一部ファンからは人気漫画『ドラゴンボール』でヤムチャが栽培マンに敗れて倒れるシーンを重ねて「ヤムチャみたいな倒れ方」との声も寄せられた。

 年末の1ラウンドKO敗戦からの復活劇。この衝撃的なKO勝利により、伊藤はスーパーライト級での存在感を一気に高めたうえで、65キロトーナメントへのエントリーを直訴。「オープンフィンガーもいつでも戦えるので、YURA選手あたり次お願いします」と、話題のブレイキングダウン戦士を逆指名してみせた。

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