■AIがあっても関係なし?ビジネスシーンで求められる体力とは

仕事に必要な体力とは
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 話題のX投稿では、「生成AIによって能力差は関係なくなった。単に動ける奴が勝つ」として、「体力のある人は、早朝から深夜まで働ける。もしかしたら、他の人の2倍以上」「体力をつけつつ、AIと触れ合うのが大事」と提言。2000以上のいいねと40万以上インプレッションの反響を得た。

 ネット掲示板「2ちゃんねる」創設者のひろゆき氏は、「人間の能力は基本的に、その人のスキルと費やした時間で決まる。体力がある人は、そのぶん多く時間を費やすから、成果は出る。AIと関係なく当たり前の話だ」と語る。

 営業コンサル会社「アレグリア」の小野松健太代表は、「仕事で一番大事なのは体力」だと考えている。「結局は『どれだけバッターボックスに立てるか』しかない。戦略やロジックがあっても、やり続けないと絵に描いた餅だ」。

 アレグリアでは、朝6時からスタッフとチャットするという。「私自身も朝が弱く、誰かに見張られたい。チームのチャットに『今日はなにをやる』と投稿する。20〜30人中1人くらいが、やる気のなさそうな投稿をしていると、『大丈夫か』と電話をかけてモチベーションを保つ」。

 営業の基礎は10代の頃に培われた。「北海道出身で、男子校に6年間通っていた。みんなガリガリ勉強して、東大や医学部を目指すが、それがフラストレーションで、ひたすらナンパしまくっていた。それが私の営業の全てだ」と振り返る。

■モテない人の方が働いてる?
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