吉村氏「仮に10割払ってお金を払い戻す制度にしたらみんなびっくり仰天すると思う」
元広島県安芸高田市長で地域政党「再生の道」代表の石丸伸二氏は「しかしこのシステムは強い。医療を受ける側、高齢者医療もそうだが、現場の医者、看護師、全員大人だ。なのでものすごく金も票も動く。この岩盤は誰かがどこかの党が風穴を開けてくれるしかない」と横に座る吉村府知事に対して不敵な笑みを浮かべた。
吉村氏は「これは今の僕たちだけの話ではなくて少子化になっていく。何もしなかったら子どもや孫の世代が大きくなった時、余計に負担が大きくなっているはずだ。だから、今のままじゃもたないから変えていこうよ、まずその問題提起をしようと。医療費がどこで使われているか分析すると60歳以上の高齢者で60%、75歳以上で40%。僕らも高齢者になったら病気になりやすいが、負担能力がある人にはやはりお願いしなければもたない。それは0円じゃないわけで、仮に10割払って払い戻す制度にしたらみんなびっくり仰天すると思う」と述べた。
これまでのやり取りを受け、ロングウッドスポーツ株式会社 代表取締役 川本泰嗣氏が「スポーツをしたことを証明した人を優遇することはできないのか? 若者の社会保険料が高いことに対して、若者が今から運動していって将来の健康寿命を延ばす行動をとったら社会保険料を下げることが難しかったとしても、クーポンとか出して目減りをさせるということは改革の中に入れることはできないのか?」と提案。
吉村氏が「今は健康であることの努力をしたりスポーツをしたりしている人も、不健康な暮らしをしている人も窓口負担にしても何にしても一緒だ。だが車の保険では、事故を起こしやすい(年齢)層や事故を起こした人の保険料は上がる。自分の健康に気をつかっている人が増えれば全体としての負担も減ってくる。だからスポーツとか健康(にいいこと)をやって医療になかなかかからない、あるいはかからないような体を作っている人は保険料を下げることなどを我々も考えている」と答えると、川本氏は「期待しています」とエールを送った。
吉村氏は「保険の仕組みとしておかしい。リスクを現実化しないために努力している人が増えた方が絶対いい。でも今のままいくとみんなの負担が大きすぎて国民皆保険が崩れると思っているところもあって。それだったら全体をいかに落としていくか考えた時に健康に努力するとかスポーツをやっている人は保険料を下げるとか。病院に行かなくても医療機関に行かなくても『自分(の保険料が)下がるんだな』と思ったら健康に気をつかったり。そういうこともあり得るということで我々も考えている」と述べた。
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