実績のある経営者が日本の課題に挑む全く新しい「実績重視」の政治トーク番組、ABEMA『For JAPAN シーズン3 #4』が4月25日に配信。元広島県安芸高田市長で地域政党「再生の道」代表の石丸伸二氏が信念と後継者問題について問われた。
株式会社三光堂 代表取締役会長CEO 大野正和氏は「地方議員から国会議員まで議員になりたい人はそれなりにいる。だが『俺はこれをやるんだ!』という信念なしにたらたらと議員をやってしまう方が非常に多い。政治家は目標を定めて、なおかつ自分の後継をつくる。ある意味石丸さんはそういうことを目指しているのかなと思ったがいかがか?」と質問した。
これに対し石丸氏は「自分として信念という言葉を聞いてパッと思いつくのは、この国をちょっとでもいい形で次の世代に渡したい。そのためにできること、やらないといけないこともたくさんあると思う。しかし行政を動かさないとできないことがたくさんあるので自分のやるべきことは『政治改革』だ」と回答。
後継については「後継の話はそんなに悩んでなくて簡単だと思っている。僕が消えれば済む」と断言し、周囲は息をのんだ。
「これは多くの経営者のすごく大きなテーマであり、皆さんを前にして僕みたいな小物が偉そうなことを言って大変恐縮だがそれで大丈夫だと思っている。仮にこの中の皆さんも会社の状況にもよるかもしれないがバタッと入院しちゃった、でも何とかなる会社が多いと思う。そのまま引退になるかもしれない。それでも会社が残るとしたらその会社はすごくないか? 僕はそういう組織がいいと思って安芸高田市長を務めていた。次の市長がどんなにポンコツでも『職員みんながいれば大丈夫だ』『頑張ってやっていきましょう』と言って最後去ってきたつもりだ。そういう意味で自分という存在を早くなくしてしまいたい。属人的なものにしないというのが自分の中では大事なことかと考えている』
このインパクトのある発言を受けて、番組MCの古舘伊知郎「この歳で聞いていて引退しない自分を責めた」と話すと周囲で笑いが起きた。

