“トランプ関税”の影響は長期的になる? 教育経済学者が解説「一番大きなマイナスの影響を受けるのは間違いなくアメリカ」 ABEMAヒルズ 2025/04/26 11:50 拡大する “トランプ関税”で混乱する各国。今後、取引がうまくいき短期で撤回されたとしても影響は出るのだろうか。 慶応義塾大学教授で教育経済学者の中室牧子氏は以下のように解説する。「今、いろいろな議論が行われているところだが、私が注目した論文は、アメリカンエコノミックレビューという経済学の超トップジャーナルで、貿易の弾力性を計算した研究だ。これによると、短期の貿易弾力性は大体1くらいで、長期の貿易弾力性は2くらいじゃないかというような推計をしている経済学者がいる。過去に比べるとどちらかといえば小さい値だが、数字が小さければ小さいほど買い先の代替が難しいというわけである。今まで買っていたところの関税が高くなり他のところに変えますというのはなかなか難しい。そういう商品は多い。そこの国でしか生産していないとか、そこの国でしか産出されないものがあるため、そういう買い先の代替が難しいほど貿易からの利益が実は大きくなる」 続きを読む 関連記事