コロナ禍を経て“ある層”が増加

ブライダル産業新聞・権藤咲デスク
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 また、コロナ禍を経て、ある層が増えてきているという。

「いわゆる『ナシ婚層』と呼ばれている。お金が無くはないが、『その分は生活にとっておこう』『新婚旅行の方にお金を使いたい』とか、いろいろな背景で、結婚式はやらないという層」

 SNS全盛のいま、写真を撮影するだけの夫婦も増えてきていると、権藤デスクは指摘。それもあってか、フォトウェディングの市場規模は2022年には、1000億円を突破している。

 また、若い世代からはこんな意見も。

「(結婚式は)挙げたい。費用がかかるので、それなりにお金を貯めないといけないなというのは、不安がある」(20代女性)

「そもそも結婚式というよりも、結婚ってどうなのという話はよくする。結婚すると1人の時間が減るとか、そういう考えの友達が周りには結構いる」(20代男性)

 人々の意識の変化もあり、苦境にあえぐブライダル業界。では今後、生き残っていくためにはどうすればいいのか。ブライダル産業新聞の権藤デスクは、結婚式の開催以外で稼ぐ「新たな収入源の確立」をあげる。

「どうしても結婚式ビジネスが土日祝日でしか稼働がなかなかできなかったが、例えば土日の夜の空いている時間のチャペルを活用してプロポーズやPRにつなげる施設・式場も少しずつ増えていると感じる」(ブライダル産業新聞・権藤デスク)

「平日にチャペルを活用」「7万円台の結婚式」式場の新たなサービス
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