非正規雇用の人は「スキル不足」?

東京大学 社会科学研究所・近藤絢子教授
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 現在、そして将来への不安の中で立ち上がった就職氷河期世代への支援。しかし、石破総理の「賃金上昇に向けたリスキリングを含む就労処遇改善の支援…」という言葉への引っ掛かりを感じているという。

「非正規雇用の人にスキルがないわけではなく、ちゃんと非正規の仕事をするためのスキルをこれまで蓄積してきたが、高い賃金を払ってもらえていなかった。しかも必ずしも付加価値という意味で生産性が高いか低いかという意味ではそんなに低くないかもしれない仕事だが、賃金が安いということが起きていた」

 社会情勢から就職できなかっただけで貼られている「スキル不足」というレッテル。近藤氏はこの現状に不満の声を上げている。

「リスキリングで全部が解決するとは考えない方が良くて、やはり年金であるとか社会保障みたいなところを考えていくこと。あとは税による再分配みたいなところも減税ばかりに行かないで、もう少し所得再分配を考えて税制を変えていった方がいいのでは」

(『ABEMAヒルズ』より)

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