■「ペットはビジネスパートナーと発信した方がいい」

批判の声
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 文化通訳でシンガーソングライターのネルソン・バビンコイ氏は、「人間は過激であればあるほど反応したがる。そして人間が反応したがるものは、アルゴリズムによって拡散される。悪意がなくても、そうした悪循環が起きている。承認欲求かもしれないが、セルフィーを撮るのと同じ感覚ではないか」と考察する。

 グラビアアイドルの麻倉瑞季は、「『ペットに豊かな生活をさせてあげたい』と言うのなら、金銭面を計算してから飼うべきだ」と批判する。「あつしさんのYouTubeを見ると、メンバーシップ(月額制の会員コンテンツ)をやっていて、『金稼ぎに行ってるな』と思った。それなら『ペットはビジネスパートナーだ』と発信した方が、すがすがしくていい」。

 SNS上では「動物を飼うこと自体が人間のエゴだ」との意見も見られる。おにゅーさんは、「私が飼いたいから飼っている。本当に幸せかはペット自身にしかわからないため、ビジネスパートナーなのかもしれない」と認めつつ、「なかなか飼えなかった20代前半に、SNS上のペットたちに癒やされて、助けられてきた」過去もあると説明する。

 寄せられるコメントには「なかなか大型犬が飼えないため、動画を見てゴールデンレトリバーを飼いたい欲求を満たしている」「飼っていたが亡くなってしまった。また新たに飼うのは踏ん切りがつかないため動画を見ている」といったものもあり、「見ている人が必ずしも不快になるわけではない」と語った。

 DDTプロレスリングの男色ディーノは「相手が動物なだけで、人間も一緒だ。子どもも言葉は交わせるが、本当に幸せかどうかわからないから、愛を注ぐしかない。それは動物も一緒だ。動物系でも普通の人間がやっているYouTubeと一緒で、見え方の問題だ」と考える。

 バビンコイ氏は「おにゅーさんは『思い出作り』と言っていた。それは素敵だと思うが、自分の思い出にしかならない。本当に動物の記憶に残るのかはわからないが、バランスは難しく、調整してほしい」と願う。

■ペットにさせる行為はどこまで許される?
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