■ペットにさせる行為はどこまで許される?
ペットにさせる行為は、どこまで許されるのだろうか。例として「本来しない行為やポーズを取らせる」「実験的なリアクションを撮影する」「服を着せるなど人間的な扱いをする」「嫌がる行為への拒否反応を楽しむ」などが考えられるが、動物の意思をどう判断して接すればいいのだろうか。
ひとつの判断基準として、バビンコイ氏は「ペットのためか、視聴者のためか、飼い主のためか」を挙げる。「服を着させられて喜んでいる犬は、多分いないだろう。慣れてしまっているかもしれないが、服を着て産まれたわけではない。犬は自分のことをカワイイと思っているから、服を着させなくてもカワイイ。人間のエゴであり、『かわいく見える虐待』だと感じる人もいる」。
麻倉は「裏で何をしてもいいが、SNSに載せるから炎上する。炎上前に『これは燃えるか』『誰かが嫌な気持ちにならないか』と、倫理的に考えられないといけない。ネットリテラシーの問題だ」と分析する。
具体的にはどのあたりが線引きになるのだろう。あつしさんは「飼い主に『こいつなら悪いことをしないだろう』と信頼してもらうことが重要だ。そのためには、ある程度のエビデンスが必要だ」と認識している。「何かあったら、すぐ獣医師に聞く。バズっている話題があったら、動物の看護師をしている妹に『こういうのは大丈夫か』と聞いて、負担がかかるようなら『やめた方がいい』と生放送で言う」。
また、おにゅーさんは「飼い主は四六時中ペットを見ているため、その子が嫌がっているかはわかる。ただ第三者の視聴者が見て、『嫌がっている』『痛いんじゃないか』と感じさせると、カワイイ動画としては見られなくなる。なので『カワイイ以外の不純物』を、なるべく取り除いて投稿するよう心掛けている」そうだ。
(『ABEMA Prime』より)
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