“トランプ関税”で米中が貿易戦争を繰り広げる中、習近平国家主席が東南アジアを歴訪した。その狙いと“東南アジアのホンネ”について、ベトナムなどを取材したテレビ朝日 外報部 中国総局 李志善記者に話を聞いた。
【映像】ベトナムは中国orアメリカどっち側? “ホンネ”は?
━━ベトナムはアメリカから「中国製品の迂回輸出」を指摘されているが、ベトナムには多くの中国企業が進出しているのか?
「その通りだ。ベトナム北部の工業地帯を歩いてみると新たな中華街ができていた。スーパーを見てもほとんどは中国製品。看板も中国語で書かれており、ベトナムの人も中国語を話せる。そんなベトナムとカンボジアはアメリカから中国製品の迂回輸出を名指しされ、非常に高い関税をかけられている」
東南アジアはトランプ関税をどう受け止めている?
━━東南アジア全体は今トランプ関税をどのように受け取っているのか?
「中国との経済の結びつきがどんどん強まっている中だが、アメリカともうまく付き合わなくてはいけないという非常に困惑した状況が生まれている。ここでの選択を間違えて投資が引いてしまったり、輸出ができなくなかったりすると、ベトナムとしては困る。実際にアメリカ向けのコンテナが積まれている港を歩いてみたが、コンテナの量が減っており、実際に現場でも影響が出ていた」
東南アジアは中国側かアメリカ側、どちらについているのか?

