【明治安田J1リーグ】サンフレッチェ広島 0-1 アルビレックス新潟(4月29日/エディオンピースウイング広島)
サンフレッチェ広島のMF川辺駿が後ろから激しいスライディングタックルを繰り出した。新潟MFが悶絶する危険なプレーとなったがノーカードの判定となり、ファンが不満を示している。
広島はJ1リーグ第13節でアルビレックス新潟と対戦。ケガ人続出の中、85分に失点を許して0ー1で敗戦し、2019シーズン以来の4連敗で12位に下降した。
物議を醸すシーンは、ゴールレスで迎えた25分、広島のプレスと新潟のビルドアップという構図で発生する。新潟が右サイドのDF藤原奏哉から前線中央のFW小野裕二に縦パスが打ち込まれ、ワンタッチでMF新井泰貴に落としのパスが出る。広島はこのプレーでプレスを掻い潜られ、5選手を置き去りにされた。その時、川辺が全速力で追走し、新井にアプローチ。後ろからの激しいスライディングタックルでピンチの芽を詰んだ。
しかし、川辺の右足でのスライディングはボールではなく新井の右足を刈るようにしてヒット。さらに、川辺のタックルを支えていた左足が新井の右足を巻き込む形でも直撃していた。
背後からタックルを受けた新井は右足の足首を抑えながら、ピッチに倒れ込んで悶絶。手で顔も覆いながら、何度もピッチを横転した。
解説・山岸智氏は「後ろから(のタックル)で、足にヒットしましたけど、今のは戦術的には良いファウルというか。あそこで前に突破されてしまうとピンチになってしまっていたので、そういう部分ではベテランらしい良いゲームの読みだったと思います」とコメントしている。
危ないプレーだったが、川辺は厳重注意を受けるのみで、カードは出ず。新潟陣営は納得できない様子で、主将のFW小野裕二は審判に詰め寄って猛抗議。実況・江本一真氏もその様子を「小野が主審とすごく濃くコミュニケーションを取っています」と伝えている。
その後、新井は立ち上がってプレーを再開させたのだが、ファンは不服の様子。「今の川辺のスライディングでカード出ないんなら、何で出るんや」「警告を出されても不思議じゃないプレーだ」「それは危ない」「がっつり足に行ってるのに川辺にカード出ないのかよ」「危ないプレーじゃん」川辺にカード出せやアフターだろ」「川辺ノーカード?残り足で挟んでるじゃん」と怒っていた。
また、「サンフレファンだけど、今の川辺駿のスライディングでイエロー出ないの草」「自分のプレー精度が悪すぎるのを新潟の選手にあてるのやめたって」と広島サポーターからも辛辣な声があがる事態となった。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)





